- 田内 志文
- 2011-09-05 (月)
- 小説
9、
「爆弾魔ふたたび」
新聞に、そんな見出しが踊りました。これを見て恐れる人もいましたし、なぜだか元気を取り戻したような気になる人もいました。パイトゥーンは爆弾を作っては、ラファエロを連れて、次の車を爆破しに出かけていきます。
爆破は、中途半端に終わるときもあれば、車がまるごと黒こげになるほど見事に成功するときもありました。いずれにしろ車は二度と使えないのですが、成功した日には、パイトゥーンは上機嫌で帰宅し、よく眠りました。
卒業アルバムは、あとひとりを除き、すっかり「×」がつきました。しかしパイトゥーンはもう、あまり不安には感じません。全員に印がついたら、もう過去にすっかり別れを告げて、ラファエロと暮らしていこうという気持ちになっていたのです。
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