顔なしエイミーと四枚の窓

  • 田内 志文
  • 2011-03-01 (火)
  • 小説

19、

 不安が消え去り、
 ひととおり笑ってしまうと、
 胸の奥に詰まっていたものが
 すっぽりとなくなり、
 そこに空洞ができたような気分になりました。

 エイミーは玄関を飛び出すと、
 もう一度家を振り返り、
 林の中の小道を駆け出しました。

 冷たい空気が空へと溶け出した
 お化け屋敷は、
 もうお化け屋敷ではありません。
 恐ろしいような雰囲気も、
 もうエイミーは感じませんでした。

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